学び舎

TW2に在籍する「多鎖・薫」、TW4に在籍する「キース・アシュクロフト」のキャラブログ。知らない方は回れ右。 知って頂けている方はようこそ。暇潰しにでもどうぞ。

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1周年

03.14.2010
…1周年、です。ふふ、顔がにやけてしまいます…。(くすくす)
早いんですねえ1年って…。沢山色々な事がありましたけれど…。
少なくとも俺にとっては、幸せだったのかなと思います。

…隣に、貴方がいてくれたからです。

あなたのことをもっと知りたい。
あなたの隣にずっといたい。
そう思わずにはいられません…。


貴方の事が大好きです。

今なら、本当の意味になるのでしょう。

愛しています。省吾さん。



(追記は小話。ちょっとばかり教育に悪い表現が初っ端あるのでR指定ですよ)




――気付いたら、もうこの状態になっていた。目の前にいるのは紛れもなく俺が恋焦がれるあの人で。
――目の前に、というよりは、俺に覆い被さっている、というべきなんだろうか。
――お互いは身に何も纏っておらず、相手は俺を真っ直ぐに見下ろしていて。
――何だか余裕なさげな顔で笑うその顔は、まるで獣のようで。一瞬で身動きが取れなくなった。
――ここは見慣れた自分の部屋で。今日は彼が泊まりに来ていて。それで、それで?
――『待って! ちょっと…待ってください! そんなっ…! …っ…――!!』
――待てねえ、という言葉と同時に来る衝撃に目を見開く。
――揺れる視界の中で必死にしがみついた。もっと、もっと深く…――


「!!」

がばっと反射的に体を起こす。
はぁ、はぁと息をして、右手で左の胸元をぎゅっと握る。
ばくばくと心臓が鳴っているのが良く判って我に返り、夢を思い出すと顔が熱くなる。

「…なんて、夢…」

此処は寝室。兄さんや友達が泊まりに来た時にとベッドも2つ購入した部屋だ。
兄さんが来ている時は、いつもここで眠っている。最近は毎日だ。
カーテンを開けると、満月が此方を照らしていた。
肌寒さを感じてそのままベッドへ入り、けれど、落ち着かずに…そのまま、ぼうっと月を眺めていた。

「…? 薫?」
「!」
 
突然声をかけられてびくっと肩が跳ねる。
声の方へ視線をやると、兄さんが眠たそうな目でこちらを見ていた。

「……に、兄さん…」
「眠れないのか?」

そう言われると、俯いて黙り込むしかなかった。なんだって、あんな夢を…。

「……変な夢、見ちゃって…」

かろうじてそう返すと、兄さんは一つ呆れたようなため息をついた。
それはそうだ。俺も兄さんももう高校も出た大人だ。怖い夢を見て飛び起きるような年齢じゃない。

「…俺の夢か? …大丈夫だ。もう、お前を置いて行ったりはしないから」

一瞬、何を言われたのか判らなかった。けれどすぐに思い至る。
兄さんは俺が、昔のことを夢に見たのだと思ったのだろう。

「そ、そうじゃなくて…! …あ、勿論、兄さんが居なくなっちゃうのは嫌だけど、そうじゃなくて…」
「? じゃあ、何なんだ?」

そう言われると、それはそれで言いにくい。俯いて口元を手で隠す。
顔はさっきより熱くなっていた。多分、薄暗いこの部屋でもわかるほど真っ赤になっているんだろう。
…このまま隠そうと無駄だろう。観念して、ぽつりと口に出した。

「………俺、いつの間にか大人になったんだなあって…いうか…」
「……薫。言っている事が、良く判らない」
「あの……。兄さんには、話したよね…?彼の事は…」

兄さんには、彼とのことは話していた。大好きな兄さん。
だから、兄さんよりも大事な人が出来たら、一番に伝えようと心に決めていた。
『ごめんなさい兄さん。今日から、兄さんは2番目なんだ』と。
幸せな想いを伝えるたびに、兄さんは少し寂しそうな顔をしていたけれど、同時に幸せそうな顔で喜んでくれた。
それが、俺もとても嬉しかった。

「……それで? その“彼”がどうしたんだ? また夢に出てきたのか?」

そんな兄さんの声に現実に引き戻される。そうだ。今は兄さんに夢の事を話していたんじゃないか。

「………うん…。…俺っ…。あんな事したいなんて、思ってたわけじゃないんだけど…っ…」

そう煮え切らない答えを返すと、兄さんはまた一つ溜息をつく。また、呆れた溜息だ。

「お前…自分はまだなのに、よくそんな夢見られるな…」
「まだだけど知識は一応あるんだよっ! 誰かさんのせいで!」

カチンと来てムキになってそう返すと、兄さんは何が可笑しいのかクスクスと笑みを零していた。
何だよ!何が可笑しい!

「それで? 興奮して眠れなくて、気持ちを落ち着けようと月を見ながら惚けていた、と?」
「………そうだけど…。でも……彼のあんな顔…初めて見て…。動けなくなった…」

それは本当だった。愛しい顔に変わりはない。けれど、あんな獣のような顔に、瞳。
一瞬で金縛りにでもあったように動けなくなった。脅えではなく、どちらかというと、驚きで、だけれど。
そのまま、そのまま…俺は…。思い出すとまだ顔が熱くなり、同時に悲しくもなった。
俺だって、聖職者の端くれだ。なのにこれでは、自分は聖職者として失格なのではないかと思ってしまう。

「……何で、あんな…俺…。あんなに乱暴されて…。嬉しい、だなんて…。自分が気持ち悪い…」
「……」

気持ちを吐露すると、兄さんは何も言わずに何か考え、再び視線を此方へ向けると漸く口を開く。

「……薫。…お前とあの男が付き合い始めたのは、いつの話だ?」
「彼と…? えっと…去年の…ホワイトデーだから…。あ、3月14日…。丁度…今日だね」

日付がとっくに変わっていて、既に日付は14日を示している。

「…要するに…変な言い回しだが、無意識に意識していたのではないか? その記念日とやら。女々しい事この上ないが」

『女々しい』という言葉にカチンと来て、キッと睨みつける。
しかしそんな物ものともせず、兄さんは相変わらず微笑んでいる。そういうところが嫌いなんだ。
…けれど…3月…14日…。

「…でも…そっか。…もう、1年になるんだなぁ…。…そろそろ、ってことなのかな? これって…」
「さぁな? だが “貴方とえっちする夢見ちゃいました”なんて言ったら…
襲われるかドン引きされるかどっちかだとは思うが。しかもあの手の性格の男は後者の確立が非常に高い」
「そんなこと言えるわけないじゃないかっ! 兄さんじゃあるまいし」
「いいんじゃないか? どっちにしろ相思相愛なのだし、したければ向こうから来るだろうし、来なければまた今度で」

そういうと兄さんはさっさとベッドへ潜り込んでしまう。
気付けば、自分も段々と心臓が落ち着いてきていた。
その時、兄さんから再び声が飛んできた。

「明日も寮には帰らず他で泊まるだろう? 留守番しておいてやろうか」

兄さんは、こういうところには気が回る。優しいそんな所があるから、俺は兄さんが大好きだ。
…けれど。

「いいよ。明日は家に呼ぶつもりだから。だから兄さんは実家に戻っててね」

ちょっとだけ、ごめん、と思いながらそう口に出した。
彼の家に行くのは悪い気がするんだもの。どうせなら家でいい。彼に呼ばれたら、別だけれど。
…でも、ホワイトデーと言えば、確か。

「……あ、そういえば」
「…まだ何かあるのか」

不機嫌そうに此方へ視線を向ける兄さん。あれ、俺何か悪い事でもしたかな…?

「…兄さん、何か今日買い物してたでしょ。誰に贈るの? 半年前のあの人……」

そこまで言って、すぐに違うな、と判った。兄さんが物凄く苦々しい顔をしていたから。

「…じゃ、ないよね。はは…」

と誤魔化してみるが、兄さんは暫くその顔でこちらを見ていた。
やがて一つ息をつくと、兄さんも口を開く。

「…あれはお返しに贈るんだ。何故だか知らんがバレンタインデーに貰ったので」
「誰に?」
「お前にこの間会った方がいいんじゃないかって言われたヤツに」

そう聞いたら、少しだけ嬉しくなった。まさか、お返しとはいえ自分から接触を持とうと思うなんて。
それが俺にとっては何より嬉しかった。
「口実ができてよかったね」と言うと、兄さんはまた眉間に皺を寄せる。

「話はそれだけか? なら寝るぞ。明日も早い」

そう言うと、兄さんはさっさと背を向けて、寝に入ってしまう。
俺も、うん、と返事を返して兄さんの背を見つめる。
本当は知ってるんだ。兄さんは、俺を心配して、話を聞いて落ち着かせてくれたんだって。

「おやすみ、兄さん。……ありがとう」

そう言うと、俺も布団に潜り込んだ。
兄さんからは、「ああ。おやすみ」という短い返事が返ってきた。

ちらりと兄さんを盗み見ると、後ろからも見える耳が真っ赤に染まっていた。












































↓以下背後のため反転↓
陸都視点と薫視点でそれぞれ書いた小話なんですけ、ど。
(陸都視点は陸都のブログにあります)
でも書いてある内容は一緒です。
こいつら今どういう心境なんだろうって言う。
いや別に薫は欲求不満なんじゃないです。よ!(笑)
勘違いされそうなので先に言っておく。
単に覚悟は出来てるくらいなんじゃないかなって今考えた←
白辺さん、ホント許可有難う御座いました。マジで。

あと最後、陸都が赤面してる訳なんですが。
久し振りに弟にお礼言われたのが嬉しかったらしいです←
そんなブラコン。
    posted at 01:46 | 小話(薫) | TB(0) | CM(0)

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キース・アシュクロフト、多鎖・薫

Author:キース・アシュクロフト、多鎖・薫
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 この作品は、株式会社トミーウォー
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のイラストとして、茜が作成を依頼
したものです。
イラストの使用権は茜に、著作権は
ravioに、全ての権利は株式会社ト
ミーウォーカーが所有します。
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